Dolby Atmos(ドルビーアトモス)は、ドルビーラボラトリーズが開発した音声オブジェクトをベースにしたオーディオフォーマットです。従来のサラウンドと違い、立体的な音場を再生することができ、イマーシブ(没入型)サウンドと呼ばれることもあります。ヘリコプターが飛び去る音や、けたたましい車のクラクション、子供の叫び声といったあらゆるサウンドが、チャンネルの制限がない独立した音声オブジェクトとして存在し、頭上も含めたあらゆる方向に音を配置することができます。これにより、自分が中心にいるように感じられ、より臨場感あるサウンドを楽しむことができます。
「DHT-S217」
「DHT-S217」は、日本のオーディオブランドであるDenon(デノン)から登場したDolby Atmosに対応したデュアルサブウーハー内臓のサウンドバーです。
Dolby Atmosに対応することで、水平方向の音の広がりに加え、頭上にも展開する立体的な音響空間に包まれることができます。映画などを視聴する場合は、まるでその世界に入り込んだような臨場感を得ることができます。
デジタルオーディオ回路は、上位モデル「DHT-S517」と同じプラットフォームが採用されています。デジタルオーディオ信号のデコードやバーチャルサラウンド処理などを実行するSoC(System on Chip)も同じものが搭載され、ブルーレイディスクなどに採用されているロスレスオーディオフォーマット「Dolby TrueHD」にも対応しています。「Dolby TrueHD」は、スタジオで制作されたマスター音源の情報を損なうことなく圧縮できるオーディオフォーマットで、不可逆圧縮フォーマットでは実現できない高音質の再生が可能です。
ドライバーは、フロントには2基の25mmツイーターと2基の120mm×40mm楕円形ミッドレンジ・ドライバーが搭載されています。さらに本体底面には75mmのサブウーハーが2基搭載され、バスレフポートが配置されることで、一体型のサウンドバーでありながら豊かな低音再生を実現することができます。サブウーハーの音量もリモコンで簡単に調整することができ、視聴しているコンテンツに合わせて柔軟に変更することが可能です。
サウンドモードは「Movieモード」「Musicモード」「Nightモード」のほか、デノンならではの特別なサウンドモード「Pureモード」が用意されています。「Pureモード」は、バーチャルサラウンドやアップミックス、ダイアログエンハンサーなどの処理を停止し、入力信号に脚色を加えることなく可能な限り音源に忠実な再生が可能です。
入力端子はHDMI入力、光デジタル入力、AUX入力(3.5mmステレオミニジャック)、出力端子はHDMI出力(eARC/CEC対応)、サブウーハー出力が用意されています。HDMI入出力は4K/60Hz映像信号に対応し、映像のダイナミックレンジを拡張する「HDR(High Dynamic Range)」映像信号のパススルーもサポートしています。Bluetoothにも対応し、スマートフォンやタブレットから手軽に音楽を再生することができます。音声フォーマットはDolby Atmosのほか、Dolby TrueHD、Dolby Digital Plus、Dolby Digital、MPEG-2 AAC、MPEG-4 AAC、最大7.1chまでのリニアPCMに対応しています。
本体サイズは約幅890×高さ67×奥行き120mmで、本体重量は約3.6kgです。付属品としてリモコン、HDMIケーブル、光デジタルケーブル、壁掛け用テンプレートとスペーサーなどが同梱されます。
Dolby Atmosに対応したデュアルサブウーハー内臓のサウンドバー「DHT-S217」で、映画やゲームなどを臨場感あるサウンドで楽しみませんか。
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