Bluetoothの次世代オーディオ規格となる「LEオーディオ」が発表されました。
新しい音声コーデック「LC3(Low Complexity Communication Codec)」を採用し、音質と消費電力の間のより良いバランスを実現するとしています。
「LEオーディオ」は低データレートでも高品質!
次世代オーディオ規格「LEオーディオ」は、高品質・低電力が特徴という新しい音声コーデック「LC3」を採用しています。
音声コーデックは、音声データを伝送する際にデータを圧縮する方式です。データ圧縮することでBluetoothの限られた伝送速度で音声を伝送することが可能になります。
Bluetoothの音声コーデックは、オーディオ向けのA2DPプロファイルにて、対応が必須とされているコーデック「SBC」や音楽ファイルの圧縮コーデックとしてもおなじみの「AAC」、高音質コーデックの「aptX」などいくつか定義されています。
「LEオーディオ」に採用された新音声コーデック「LC3」は、低データレートでも高品質を提供することが可能です。
「LC3」コーデックは、リスニングテストにより、クラシックオーディオに含まれる「SBC」コーデックよりも、ビットレートが50%低くても音質が向上するとのことです。
スマートフォンなどのデバイスから、複数台のワイヤレスイヤホンなどへオーディオストリーミングをマルチ配信したり、独立配信、同期配信なども可能な「マルチ・ストリーム・オーディオ機能」も搭載しています。
「マルチ・ストリーム・オーディオ機能」を利用することで、ワイヤレスイヤホンなどのパフォーマンスを向上させることができます。また、音声アシスタントサービスをよりシームレスにし、複数のデバイス間の切り替えをよりスムーズにすることが可能です。
「ブロードキャスト・オーディオ機能」では、台数の制限なく複数のオーディオ機器へBluetoothでオーディオをストリーミングすることができます。
スマートフォンにある音楽コンテンツを周囲の家族や友人とシェアするなど個人ベースで利用するほか、 ロケーションベースのオーディオ共有によって、空港、バー、ジム、映画館などの公共施設でもBluetoothオーディオを共有できるようになります。
また、低消費電力、高品質、マルチストリーム機能に基づいて、補聴器の機能もサポートされます。数年以内に、ほとんどの新しい携帯電話とテレビは、聴覚に障害のあるユーザーも健聴者と同様にアクセスできるようになるということです。
LEオーディオの詳細が記載されたBluetoothの仕様書は、2020年前半に提供開始される予定とのことです。
早く私達のもとに「LEオーディオ」を搭載したデバイスが届くことを期待します。
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