マイクロソフトは、音声、テキストのチャットツール「Skype」の翻訳機能を拡充し、日本語のリアルタイム音声翻訳が可能になりました。
「Skype」以外でも「Microsoft Translator」を活用した全てのアプリとサービスで日本語のリアルタイム音声翻訳を利用することができます。
「Skype」リアルタイム音声翻訳
「Skype」の翻訳機能は、「Skype for Windows」「Skype Preview for Windoes 10」「Web版Skype」で利用することができます。翻訳機能をオンにして、音声会話やビデオ会話を始めると、話した内容が指定した言語に変換されて相手と会話ができます。
これまで、日本語の翻訳は統計的機械翻訳ほ使用していたものを深層学習による翻訳エンジンに切り替えたことで、音声のリアルタイム翻訳が可能になりました。
すでに英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、中国語、アラビア語、ポルトガル語、スペイン語、ロシア語の9言語の音声入力はサポートされてたので、これに日本語が加わり10言語間でのリアルタイムでの相互音声翻訳ができることになります。
リアルタイム音声翻訳は、「Skype」以外にも「Microsoft Translator」を利用する「Microsoft Translatorアプリ」のライブ機能などでも利用することができます。
「Microsoft Translatorアプリ」はWindows、Android、IOSなどのスマホやタブレットなどのモバイル端末でも利用できるアプリで、同じセッションに入れば対面型のリアルタイム音声翻訳が行えます。
また、「Microsoft Translator API」を使って開発者が自身のアプリやサービスに翻訳機能を統合できたり、「Microsoft Translator PowerPoint アドオン」でリアルタイムでプレゼンテーションに字幕をつけることもできるようになります。
なお、日本語のリアルタイム音声翻訳機能は無料で利用することができます。
最後に
通話相手の通用語が話せなくても会話ができるようになるのはいいですね。
今回のリアルタイム音声翻訳は通話を申し込んだ側のサーバーで処理を管理するため、通話する側が言語を選択する必要があり、通話がかかってきた側が言語を選択することができません。
また、少しタイムラグがありテンポの悪い会話になってしまいますし、一部翻訳できない単語もあるみたいです。今後の改善に期待したいですね。
マイクロソフトしては、情報精度は保証できないとしています。公式な契約などを結ぶ場合は注意してください。
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