日本音楽制作者連盟、日本音楽事業者協会、コンサートプロモーターズ協会、コンピュータ・チケッティング協議会の4団体は、コンサートなどのチケットを利用者間で売買できる公式チケットトレードリセール「チケトレ」をオープンしました。
問題となっているチケットの高額転売や不正転売によるトラブルを抑止することが期待されます。
「チケトレ」とは
公式チケットトレードリセール「チケトレ」は、すでに購入済みのイベントチケットを、利用者同士がチケットの券面金額で2次売買することができるサービスです。サービスの構築、運営、管理は業界4団体より委託されたチケットぴあが担当します。5月10日からプレオープンしており、正式オープンは6月1日昼12時を予定しています。まずは定額取引限定で紙チケットの取り扱いになります。
上記4団体はこれまでも、賛同アーティスト・フェス・イベントとの連盟で高額転売防止を訴える共同声明を発表したり、「転売NO」のキャンペーンサイトの開設などで、チケットの高額転売問題と向き合ってきました。そして、ユーザーから意見が多かった”本当に行けなくなった時の救済処置を作って欲しい”というニーズを解決するために公式に2次売買できるチケットトレードリセール「チケトレ」を開設したのです。
「チケトレ」では、チケットは全て券面金額で取引されます。代金のやり取りは、全てチケトレ運営事務局が仲介し、公演終了後までチケトレが代金を預かるため利用者感のトラブルを防止することが出来ます。また、万が一、購入者が偽造チケットやチケット未着などの理由によりイベントに入場できなかったときは、購入者に代金など全額が返金されるということです。購入者は安心して取引できるようになります。
サービスの利用には、メールアドレス・パスワードによる会員登録とモバイル認証が必要で、初回のみ本人確認が行われます。また、出品者、購入者双方にサービス手数料がかかります。
最後に
ネットによるチケットの購入ができるようになり、便利な反面、人気のあるイベントでは発売開始後すぐにオークションなどにチケットが出るなど、本当にライブに行きたい人がチケットを入手できない環境になっているのも事実だと思います。転売目的でチケットを買う人がいなくなれば、通常の販売開始時にチケットを入手するチャンスも増えると思います。
本当にライブに行きたい音楽ファンが、適正な価格でチケットを手に入れる。そんな、本来あるべき姿が取り戻せたらいいと思います。
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